あざとく可愛く生きていく。

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【ネタバレあり】母という呪縛 娘という牢獄

こんにちは。

 

”あざとく可愛く生きていく。”へようこそ♡

 

株式会社あざとかわいい

代表取締役のamiです☺︎

(そんなものはございません。笑)

 

 

少し前に読んだ「母という呪縛 娘という牢獄」という小説。

 

実話であり、事件名は”滋賀医科大学生母親殺害事件”

 

母の気持ちがわからなくもない、娘の気持ちがわからなくもない。

 

読み終わった後に事件を実際に調べてみたけど、

「私か母のどちらかが死ななければ」という言葉の重みがしっかり感じられる。

 

では、どんな内容だったのか…!!

 

ここからはネタバレを含むので、

まだ読んでいないという方は読み終わってからお会いしましょう♪

 

 

 

忙しくて読む暇ないよー!!という方は

このブログで内容把握してください。笑

 

教育虐待

殺害の理由は、”行き過ぎた教育”が引き起こしたもの。

 

「教育に力を入れている」と聞いて思い浮かぶのはどういうことですか?

 

毎日机に向かわせて勉強させること?

毎日のように塾や予備校に通わせること?

礼儀やマナーをみっちり教え込むこと?

 

 

人それぞれの価値観だと思いますが、

「医学部に入るために9年浪人させる」というのは

皆さんにとって”行き過ぎた教育”ですか?

それとも”当たり前”ですか?

 

これは私の価値観ですが、私は”親が決めた人生を子どもが歩もうとしている”

”親が決めた人生を歩まなければいけないと感じている”時点で、

既に教育に力を入れすぎ(子どもに期待をしすぎ)だと思っています。

 

この小説に登場する、亡くなられたお母様は、

まさに、娘に”教育虐待”をしていました。

 

小さい時に娘が口走った「お医者さんになりたい」というのを

何年も何年も引っ張り続け、娘を拘束し続けました。

 

反抗できない娘

途中で家を出てみたり、医学部から逃げる術は考えるのですが、

肝心な「私は医者ではなく看護師になりたい」という言葉が出るのが遅すぎる。

 

何度も何度も母を期待させるような嘘をつき、

「次こそは頑張る」と言いながら、

本人はもっぱら医学部なんて目指していないし、

受かるという自信もない。

 

母が期待をしすぎるあまり、それに応えるために不貞を働いたり、

嘘をつき続けたり…。

 

自分の気持ちがわかっているのに、期待する母に反抗しなかった娘は、

遅い遅い反抗期が殺人という形で現れたのかな…なんて思ったり。

 

感想

「子どもに十分な教育を受けさせたい」

 

ある程度までは親の義務ではあるけど、行き過ぎた教育は子どものためにならない。

 

子離れ、親離れという言葉があるけど、

それをできなかった親子の最悪の結果だと、読んでいて思いました。

 

唯一の親であり、お腹を痛めて産んでくれた母を殺してしまうなんて…

と思うことはできなくて。

 

ただただ、私が娘と同じ立場なら…と何度も考えさせられる作品でした。

 

読んでいて、すごく現実を感じる小説で

実話だから後で調べることもできて、

自分の中で”解決した”感は強いです。

 

さいごに

きっと、私が母になったから惹かれたタイトルであり

私の育ってきた環境だったから目についた作品。

 

意外にも読むのに時間はかからなくて、

実話を追っている感じなので、小説が苦手な方でもサラッと読めちゃうと思います。

 

面白いので、まだ読んだことない方は是非読んでみてください♡